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タクトアイビー

昭和の原付スクーターを代表する名車タクト・・・なんですが、今回はタクトシリーズの派生車種?です。
その名もタクト・アイビー!

出典:本田技研工業㈱

1986年9月に発売されましたが、共通部品を使っていたスパタクが翌年の1月にモデルチェンジし、一緒に生産中止となってしまった迷車です(笑)
2スト全盛の頃に、あえて4スト。

ヴォーカルの後継車種で、ウィリーせず安心して乗れるよう開発されたとか。
ちなみにボア×ストロークが35.8㎜×49.5㎜という特殊サイズで、なおかつ販売期間が短くパーツが少ないため、ちょっとやそっとで補修できない難関車両でもあります!


→新車時の紹介はコチラ

たまたま実働の車両をゲットしたので、普段使いできるように直したいと思います。




エンジンはセルで一発始動。タペット音出ていますが、クランクベアリング等は問題無いようです。
前後ブレーキ固着なし。スピードメーター不動です。

一番の問題点は、センタースタンドを立てようとしても、直角を超えてフロント側へ45度ぐらい回ってしまうことです。
ギリギリ自立している感じ( ;∀;)

センタースタンド立てたままシートに座り喋ってたらグキッとなった・・・みたいな昭和原付あるある状態です。

↑サイドスタンドっぽいですが、センタースタンドで支えていますw

実は白より先に赤をゲットしていました。
最初はこちらを直すつもりでしたが、錆が多く悩んでいたところに実働車が来たので、部品取り車両として使います。特にアイビーは部品が出回ってないので、部品取り車両はありがたいです。

↑部品取り車
こちらはセンタースタンド朽ちてますが、幸運にもサイドスタンドが付いていたので、早速移植です。



地に足着いた感じになりましたので、タペットの調整をしていきます。
タペットの調整はスペース的に狭いので、メーカーによっては専用工具が使えないです。今回は、モンキーレンチを駆使してなんとかセッティング。


エンジン始動すると、4ストらしい静かな音になりました。
排ガスに微かにオイルが混じっていますが、持病というか欠陥というか、とにかくオイルの減りが早いらしいです。

プーリーケースが汚れていましたが、キャブに繋がっている燃料ホースからの漏れが原因でした。キャブについては漏れていないようだったので、今回はバラさず使います。


エンジンの方が済んだので次はスピードメーターです。
メーターワイヤーが固着していたので、部品取りから移植。
ところがメーターギアも壊れていたので、ブレーキパネルごと交換しました。
今度こそと試走しましたが、メーターまでもが壊れていたようで、こちらも交換しました。

無事、スピードメーターが動くようになったので、シート、リアキャリアも部品取りから移植して作業完了。
試走の結果、時速45キロほどしか出ませんでした(笑)
ウェイトローラーがすり減っているみたいです。


80年代スクーターの過渡期なので、いろんな要素が混在しています。メットインではない最後ぐらいのモデルです。さらに4ストですし、なんとか走っているだけで希少種なのかも。。
他の昭和原付のようにプレミア付いて欲しいです(笑)

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